どうも、とうふ(@tofu56)です。
以前、ダヴィンチnanoという3Dプリンタ―を購入した件について記事を書きました。
「3Dプリンター」と一口に言っても実はいくつか種類があるのですが、
こちらは、FFF(熱溶解樹脂積層方式)といって、専用のフィラメントを溶かして造形していく方式でした。
今回ご紹介するのは、SLA(光造形)(※同じ光造形でも、SLA方式ではなくDLP方式とご指摘いただきました、ありがとうございます!訂正いたします/2018.12.12)という出力方式の3Dプリンターです。
導入からある程度の制度に出力するまで、正直めちゃくちゃ苦労しました!
備忘録と、私と同じような素人の方が導入するにあたって少しでもお役に立てたらと、要点をメモしておきましたので良かったらご覧くださいませ。
Contents
最近の成果物として、歯ブラシは作れるようになりました!
細い歯ブラシ本体から、白いブラシ部分の凹凸まで、再現度が素晴らしいです。
塗装が残念なのはスルーの方向で(誰かテク教えてください…
歯ブラシ完成しました。
塗装技術を上達させたい…!来年の課題😓 pic.twitter.com/vJaZyes6XP— とうふ@AKG15ありがとうございました! (@tofu56) 2018年12月7日
購入した3Dプリンター《Anycubic PHOTON》
Amazonタイムセールの時見かけて、ほぼ衝動買いしました。どうかしてましたね。
(光造形タイプでは低価格モデルの方だったりして本当驚き…)
横に写っているのは、SK本舗さんの「水洗いレジン クリア」です。
詳しくは後ほど。
光造形3Dプリンターの仕組み
光造形方式とはなんぞや?ざっくり解説すると。
バットに貯めてあるレジン液を、下からLEDライトを照射します。
一層ずつ固められて作られていき、最終的には器具に吊り下がる形で出力完了となります。
出力品はレジン液に浸っていてベタベタなので洗浄したり、
バットに残ったレジンは濾してゴミを取り除いたりと、光造形方式では正直様々な手間がかかります。
しかし、積層方式や、ましてや人間の手では難しいような精密な表現をサラッとこなしてくれるので、
本当にこれはチートのような機械で、なんて時代になったんだ…と感嘆しきりです。
困った点や解決策を時系列でご紹介
さて、本題です。
ある程度の精度に出力できるまで、苦労した点を列挙していきます。
①USBメモリを読んでくれない
まず最初に。
同梱されていた付属のUSBメモリにデータを入れても、うんともすんとも反応してくれませんでした。
個体差もあるようですが、
家にあった他のUSBメモリもダメでした。
公式のカスタマーサポートさんにご相談したところ、
USBメモリ周りの注意として、以下の点をご指摘いただきました。
・USBのメモリは8GB以下でなるべく4GB以下
・USBメモリーをFAT32にフォーマットする必要があります
・ファイルは1つだけ
・ファイル名は小文字のアルファベットのみ
また、
・電源を入れてから数分後にUSBメモリを挿入、さらに数分後にデータ読み出し
を行います。
これは、どこかに書いてあったのですが、電源入れてすぐはメモリの電力不足?とかなんとか。
不要な点もあるかもしれませんが、以上の何点かを守ってやっとのことでUSBが読めました。
途中でエラーが出て(MB10002とか出てくる)終了しているトラブルもあったのですが、上記を守ることで因果関係は不明ですが治りました。
使用USBメモリは、行った電気屋で店頭にあったのがこれしかなかったのですが、うまくいきました。
【2018.12.12追記】公式のテストデータを入れたら読めるようになる可能性も
同じように、付属USBメモリが不具合があった方から、
「サイトのテストデータを入れたら、その後他のデータも読めるようになった」
とのコメントをいただきました。
私の方でも同じことをしていて、もしかしたらこれが解決方法だったのかもしれません。
Anycubicの公式サイトの、テストデータがDLできるページはこちらです。
http://www.anycubic3d.com/support/show/594032.html
共有させていただきます。
②サポートがプラットフォームにくっつかない
AnyCubic社の純正、肌色レジンを使用しましたが、バット内にサポートの一部が生成された後プラットフォームにくっつくことができず、何度試しても正常に出力できませんでした。
プラットフォームとアームの接続部品が一部干渉していたりして、不具合があるらしいというのも見たのですが、SK本舗さんの水洗いレジンを試してみたかった、というのもあり、違うレジンで試したところ、部品の方は一切変えることなく上手くいきました。
どうも、不透明レジンの方が難易度が高いようです。
(純正肌色とは…)
③出力物が歪んでいる
3Dで作ったデータと比べて、明らかにZ(高さ)が短く、変に出力されていました。
これは、スライサーのプラットフォームの値を調整することで上手くいきました。
(デフォルト値からいじるべきではなかったようです)
具体的な数値は、画像の通りです。
サポートセンターに色々と質問させていただき、「PHOTONであれば上記の値」といったような情報をいただきました。
④出力品が柔らかすぎる
これは水洗いレジンの出力物の特性で、不具合というよりメモですが、
出力直後は結構柔らかいのですが、親水基の作用?で、1日乾燥させることである程度硬くなります。
また、LEDの出力設定も、色々調整してみてください。
参考までに私の使っている数値です。(変だったらそっとご指摘ください)
以上、苦労したポイントを長々とご紹介してきましたが、一つでもご参考になれば幸いです。
今後も試行錯誤して、何か発見がありましたらこちらに追記予定です。